床のワックスがけはこんなに大変!
フロアコーティングという解決策
フローリングのワックスがけしていますか?夏は特に裸足で過ごす時間が長いので、汗や皮脂がどんどんフローリングを汚してしまっているかもしれません。ここでは、ワックスがけの方法や、便利なフロアコーティングを費用対効果で比べてみました。
フロアコーティングをしない場合はワックスがけが必須
フロアコーティングの施工をしていれば、ワックスがけは必要ありません。逆に、フロアコーティングをしていなければ、半年に一回はワックスがけが必要と言われています。いつまでも、フローリングの美しさを保ち、傷やシミから守るためにはこのくらいのメンテナンスが必要なのです。
カビの発生する条件は、湿度65%・温度20℃の時です。冬の場合は乾燥していて温度も低いのでカビは生えにくいですが、春以降になるといつでもこの条件を満たしてしまいます。また、冬でも家の中を暖房などで温かくしている場合は、結露で湿度の上がった窓際などはカビの発生が起こりやすいと言われています。
半年に一回は多すぎる…というご家庭の場合は、ワックスの種類を少し奮発して耐久期間の長い1年のものを使い、年末大掃除の時に一緒にワックスがけもするというご家庭もあります。冬はワックスが乾きやすい時期なので、これならタイミングもバッチリです。
ワックスがけの手順
ワックスがけの手順は以下のように行います。
ワックスがけを始める前に
ワックスがけは、いつでもできるわけではありません。冬などのワックスが乾きやすい時期、雨が降っていない日を狙って行います。また、ワックスをかけた床は数時間は歩けないので、家族の予定も考えておきましょう。ワックスがけのあと、家の中に入らなくていいように、みんなで外出するなどの予定の調整が必要です。
ワックスがけに必要なもの
- 雑巾
- 掃除機
- モップ
- ワックス
- ゴム手袋
- バケツ
ワックスがけの手順
- 床の掃除 ほこりやゴミの上からワックスをかけてしまうと、ゴミまで一緒に閉じ込めてしまうことになりますので、チリひとつ落ちていないように気を付けながら、床の掃除をしましょう。まずは雑巾で水拭きして、いつもより念入りに掃除機でゴミを吸い取ります。
- ワックスをかける ワックスを所定の濃度に薄めたものをバケツに用意して、モップでワックスをかけていきます。ワックスは肌にとってかなり刺激が強いので、ゴム手袋をして作業を行いましょう。
- ワックスを乾かす 乾く時間は、ワックスの種類や天気、湿度などによって様々です。数時間で乾くものもあれば、3~4日かかってしまう場合もあります。時間がかかりそうな場合は、部屋ごとにワックスがけをかけていったほうがいいでしょう。乾かずに家に入れないなんてことのないように計画的にしたいですね。
- 重ね塗り 初めてのワックスの場合や、長年ワックスがけを忘れていたような場合は、乾かしたあとに、もう1回ワックスがけを重ね塗りします。そうすることで、光沢が増しワックスの耐久期間もながくなります。
ワックスがけの手間とフロアコーティングの費用対効果
3LDKのお家を基準に、フロアコーティングとワックスがけの費用対効果を比べてみましょう。3LDKのお家のフロアコーティングの費用は、種類によってもピンキリですが、6万円~30万円で施工することができます。アクリルコーティングが最も安く、UVコーティングが最も高くなります。
UVコーティングは20年以上の耐久年数があるので、これとワックスを半年に一回のタイミングで、20年かけ続けた場合の費用を比べてみましょう。
- UVコーティングにかかる費用
- 初期費用30万円
- ワックスにかかる費用
- 自分でワックスがけした場合
道具(1万円)+{ワックス1,000円 ×(20年×年2回)}=5万円 - ワックス業者に頼んだ場合
80,000~105,000円/回×(20年×年1回)=160万円~210万円
圧倒的に自分でワックスをかけた場合のほうが安くなりますが、上記で手順を記載した通り、かなり大変な作業が伴います。共働きのご家庭などで、安易にワックスがけを選択すると、結局自分ではできなくて、ワックスがけのハウスクリーニング業者に頼むことになります。その場合は、UVコーティングよりもはるかに高い金額がかかります。
また、1回あたり6時間かけて自分でワックスがけをしたと考えて、その手間賃を時給で換算するとどうでしょうか。
時給1200円×6時間/回=7200円/回
これを加えて20年間のワックスがけを計算すると、
道具(1万円)+(ワックス1,000円 +7200円)×(20年×年2回)=33.8万円
UVコーティングをした場合は30万円ですから、それと同じくらいかちょっと多いくらいになりました。これに加えて家族全員が外出して時間をつぶさなければならない手間や、時期を考えて毎年計画的に行わなければいけないことを考えると、フロアコーティングの費用対効果は結構高いと言えますね。